-
-
-
殻を破り 孵化した蟲は
何処かで毟り取った 天使の羽を纏う
蟲けらならば まだ愛おしい
内臓の中から召し上がる
それは時に刃物に魅せられた赤子のように
それは時に両耳を失った白い仔兔のように
それは時に我が子に餌を与える母のように
それら 全て
黒く焼き付く 焦げ跡も
私を壊すのに 十分過ぎたよ
苦しみを嗤い 傷を抉られた
感情を握り潰され 吐いた
どこの誰かさえ 知りもしない人に
明日死ぬ前に 誰でもいいけど
この虚しさと痛み 舐めて
舌に刻む この苦味
それは時に妄想と虚言が渦巻く闇のように
それは時に糸を張り巡らす毒蜘蛛のように
それは時に顔を覆い隠した愉快犯のように
それら 全て
赤く滲んだ この傷は
私を殺すのに 十分なようで…
子宮掻き毟り 全部流れ出た
心臓を握り潰され 泣いた
何の意味もない 身勝手 理不尽な雨に
明日は晴れると 誰かは言うけど
この虚しさと痛み ずっと
消えはしない 永遠に
苦しみを嗤い 傷を抉られた
感情を握りつぶされ 吐いた
どこの誰かさえ 知りもしない人に
明日死ぬ前に 誰でもいいけど
この虚しさと痛み 舐めて
舌に刻む この最期
-
-
殻を破り 孵化した蟲は
何処かで毟り取った 天使の羽を纏う
蟲けらならば まだ愛おしい
内臓の中から召し上がる
それは時に刃物に魅せられた赤子のように
それは時に両耳を失った白い仔兔のように
それは時に我が子に餌を与える母のように
それら 全て
黒く焼き付く 焦げ跡も
私を壊すのに 十分過ぎたよ
苦しみを嗤い 傷を抉られた
感情を握り潰され 吐いた
どこの誰かさえ 知りもしない人に
明日死ぬ前に 誰でもいいけど
この虚しさと痛み 舐めて
舌に刻む この苦味
それは時に妄想と虚言が渦巻く闇のように
それは時に糸を張り巡らす毒蜘蛛のように
それは時に顔を覆い隠した愉快犯のように
それら 全て
赤く滲んだ この傷は
私を殺すのに 十分なようで…
子宮掻き毟り 全部流れ出た
心臓を握り潰され 泣いた
何の意味もない 身勝手 理不尽な雨に
明日は晴れると 誰かは言うけど
この虚しさと痛み ずっと
消えはしない 永遠に
苦しみを嗤い 傷を抉られた
感情を握りつぶされ 吐いた
どこの誰かさえ 知りもしない人に
明日死ぬ前に 誰でもいいけど
この虚しさと痛み 舐めて
舌に刻む この最期