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名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月
旧の樹は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕
独り身の浮き寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば
新たなり流離の憂い
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の
思ひやる八重の潮々
いずれの日にか国に帰らん
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- [00:12.38]名も知らぬ遠き島より
[00:19.19]流れ寄る椰子の実一つ
[00:26.72]故郷の岸を離れて
[00:33.48]汝はそも波に幾月
[00:43.08]旧の樹は生いや茂れる
[00:50.08]枝はなお影をやなせる
[00:57.20]われもまた渚を枕
[01:03.04]独り身の浮き寝の旅ぞ
[01:41.10]実をとりて胸にあつれば
[01:47.91]新たなり流離の憂い
[01:54.98]海の日の沈むを見れば
[02:01.58]激り落つ異郷の
[02:09.38]思ひやる八重の潮々
[02:16.60]いずれの日にか国に帰らん