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数え切れぬ程の夜を越えた 孤独の屍
終わらないアポリア────
何度目の嵐だろう
窓を叩く雨音 響く雷鳴
部屋に映り込む 影<>はいつも一人きり
心まで滲む雨粒
そんなある夜に
扉叩く誰かの声が聴こえた
館の前には 一人の少年霊が諦観抱いた表情で佇んでいた
少年霊の望みは 『人間らしい生活』
"叶えてはくれないだろうか?"
見えざる手に 導かれていくように
少女は少年を受け入れて 微笑みあった
再び始まった誰かがいる毎日
鏡に映る姿が 少女だけだとしても
どんな寂しさも誤魔化せた
何度目の月夜だろう
屈託のない 彼<<セス>>の笑顔が見たくて
部屋に散らばった 本を読んで聞かせる度に
胸に灯っていく温もり
けれどある夜に
のめり込むクーを心配した少女霊が
耐え切れなくなり 二人の間を遮って躊躇いながら囁いた
“騙されては駄目。幻惑に惹がれないで
────いつか帰って来れなくなるよ?”
見えざる手に 強く背中を押されて
少女さえ知らない激情に 駆られ叫んだ
"どうしてそんな酷いことを言えるの?
アナタに何が解るの……!?"
抑えきれずに弾けた感情は
無音にただ歯車を回して
風の絶えた館にもう他の霊は来ない
閉ざされたセカイに二人きりで
"もし彼に嫌われて、また独りになったら……?"
その先が酷く怖い...
見えざる手に 絡めとられてくように
少女は少年に依存して 囚われていった
夢見た暖かな時間が続くように
このまま醒めることなく 眠り続けていたい
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[00:11.410] 終わらないアポリア────
[00:36.196] 何度目の嵐だろう
[00:41.807] 窓を叩く雨音 響く雷鳴
[00:47.480] 部屋に映り込む 影<>はいつも一人きり
[00:53.619] 心まで滲む雨粒
[00:59.147] そんなある夜に
[01:04.610] 扉叩く誰かの声が聴こえた
[01:10.391] 館の前には 一人の少年霊が諦観抱いた表情で佇んでいた
[01:21.748] 少年霊の望みは 『人間らしい生活』
[01:27.291] "叶えてはくれないだろうか?"
[01:32.456] 見えざる手に 導かれていくように
[01:38.707] 少女は少年を受け入れて 微笑みあった
[01:44.851] 再び始まった誰かがいる毎日
[01:50.505] 鏡に映る姿が 少女だけだとしても
[02:03.095] どんな寂しさも誤魔化せた
[02:10.195] 何度目の月夜だろう
[02:16.154] 屈託のない 彼<<セス>>の笑顔が見たくて
[02:21.702] 部屋に散らばった 本を読んで聞かせる度に
[02:27.827] 胸に灯っていく温もり
[02:33.436] けれどある夜に
[02:38.880] のめり込むクーを心配した少女霊が
[02:44.602] 耐え切れなくなり 二人の間を遮って躊躇いながら囁いた
[02:55.989] “騙されては駄目。幻惑に惹がれないで
[03:02.525] ────いつか帰って来れなくなるよ?”
[03:06.672] 見えざる手に 強く背中を押されて
[03:12.895] 少女さえ知らない激情に 駆られ叫んだ
[03:19.144] "どうしてそんな酷いことを言えるの?
[03:24.734] アナタに何が解るの……!?"
[03:29.470] 抑えきれずに弾けた感情は
[03:36.089] 無音にただ歯車を回して
[04:04.569] 風の絶えた館にもう他の霊は来ない
[04:10.387] 閉ざされたセカイに二人きりで
[04:16.077] "もし彼に嫌われて、また独りになったら……?"
[04:21.630] その先が酷く怖い...
[04:29.576] 見えざる手に 絡めとられてくように
[04:35.861] 少女は少年に依存して 囚われていった
[04:41.939] 夢見た暖かな時間が続くように
[04:47.481] このまま醒めることなく 眠り続けていたい