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  • 祭りの夜は思ったより涼しかった
    彼女と初めて過ごす夏はあっという間で 楽しい
    それにつきる
    完成した小説のお祝いにと
    林檎飴を渡された
    花火までの数十分 話題が尽きる度に囓って
    小さな世界が崩れるのを眺めた
    お互いの浴衣をからかって
    気合いを入れすぎたと笑い合って
    私が彼女のことを沢山知ったように
    彼女も私のことを知った夏
    語り尽くしてもなお
    本当に言いたいことは心の真ん中に居座ったまんまだ
    花火までもうすぐ 人混みの中 いつもの眠たげな顔は何処へやら
    こんなに楽しそうな顔は初めて見る
    「楽しそうだね」「花火、好きなんだ」
    知らない表情で、いつものようにはにかんで笑う 花火の光が彼女を彩る
    刹那 抑えきれない想いが零れた
    君に出会って私は変われた
    いろんなものを持っている君のことが羨ましくて
    大好きで 変だってことは分かってる
    でも 一緒にいると楽しくて
    時間を忘れてそれが心地よくて
    会えない日がしんどくて
    ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと
    好き  君のことが好き
    声は花火で掻き消されて
    爆音の後の沈黙 耐えきれず逃げ出した
    人の波から遠ざかる街の外れ 明日からどんな顔で会えばいいんだろう
    途方に暮れる
    ふいに 私を呼ぶ声
    遠くで響く花火をBGMに向かい合う二人
    何も言えずに立ちつくし やっと出た「ごめん」は最悪のトーンで鳴った
    ゆっくりと抱き寄せられる 冷たい腕に冷まされるように私の感情はほどけ
    溢れ出し 涙が落ちる
    「言って 全部きく 全部きかせて」
    その瞳に見つめられて嘘はつけない
    一つ一つ彼女に伝える
    大好きだと ただただ「君のことが好きだ」と言うことを
    沢山の言葉にして一つずつ プレゼントをラッピングするような気持ちで
    丁寧に丁寧に
    全てを聞き終わった彼女は頷き
    腕により一層力を入れながら呟いた 「ありがとう ごめんね」
    君に出会って私は変われた いろんなものを持っている君のことが羨ましくて
    大好きで 変だってことは分かってる
    でも 一緒にいると楽しくて
    時間を忘れてそれが心地よくて 会えない日がしんどくて
    ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと
    どんどん 私の中で大きくなってく
    好き  君のことが好き
    綺麗な言葉で飾れないぐらい君のことが好き
    多分誰よりも 絶対に 誰よりも
  • [00:40.510] 祭りの夜は思ったより涼しかった
    [00:43.775] 彼女と初めて過ごす夏はあっという間で 楽しい
    [00:47.880] それにつきる
    [00:50.245] 完成した小説のお祝いにと
    [00:52.668] 林檎飴を渡された
    [00:54.843] 花火までの数十分 話題が尽きる度に囓って
    [00:58.304] 小さな世界が崩れるのを眺めた
    [01:00.595] お互いの浴衣をからかって
    [01:02.890] 気合いを入れすぎたと笑い合って
    [01:05.346] 私が彼女のことを沢山知ったように
    [01:07.676] 彼女も私のことを知った夏
    [01:09.908] 語り尽くしてもなお
    [01:11.715] 本当に言いたいことは心の真ん中に居座ったまんまだ
    [01:19.696] 花火までもうすぐ 人混みの中 いつもの眠たげな顔は何処へやら
    [01:24.205] こんなに楽しそうな顔は初めて見る
    [01:27.041] 「楽しそうだね」「花火、好きなんだ」
    [01:29.630] 知らない表情で、いつものようにはにかんで笑う 花火の光が彼女を彩る
    [01:34.969] 刹那 抑えきれない想いが零れた
    [01:38.675] 君に出会って私は変われた
    [01:40.880] いろんなものを持っている君のことが羨ましくて
    [01:43.156] 大好きで 変だってことは分かってる
    [01:46.037] でも 一緒にいると楽しくて
    [01:48.249] 時間を忘れてそれが心地よくて
    [01:50.912] 会えない日がしんどくて
    [01:52.855] ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと
    [01:55.736] 好き  君のことが好き
    [01:58.462] 声は花火で掻き消されて
    [02:01.070] 爆音の後の沈黙 耐えきれず逃げ出した
    [02:06.984] 人の波から遠ざかる街の外れ 明日からどんな顔で会えばいいんだろう
    [02:12.635] 途方に暮れる
    [02:16.593] ふいに 私を呼ぶ声
    [02:18.896] 遠くで響く花火をBGMに向かい合う二人
    [02:22.175] 何も言えずに立ちつくし やっと出た「ごめん」は最悪のトーンで鳴った
    [02:28.056] ゆっくりと抱き寄せられる 冷たい腕に冷まされるように私の感情はほどけ
    [02:33.393] 溢れ出し 涙が落ちる
    [02:36.071] 「言って 全部きく 全部きかせて」
    [02:39.542] その瞳に見つめられて嘘はつけない
    [02:45.196] 一つ一つ彼女に伝える
    [02:48.215] 大好きだと ただただ「君のことが好きだ」と言うことを
    [02:54.964] 沢山の言葉にして一つずつ プレゼントをラッピングするような気持ちで
    [03:00.533] 丁寧に丁寧に
    [03:03.754] 全てを聞き終わった彼女は頷き
    [03:06.417] 腕により一層力を入れながら呟いた 「ありがとう ごめんね」
    [03:53.201] 君に出会って私は変われた いろんなものを持っている君のことが羨ましくて
    [03:58.026] 大好きで 変だってことは分かってる
    [04:01.191] でも 一緒にいると楽しくて
    [04:03.080] 時間を忘れてそれが心地よくて 会えない日がしんどくて
    [04:07.031] ずっとそうなの 出会ったときからずっとずっと
    [04:10.177] どんどん 私の中で大きくなってく
    [04:13.452] 好き  君のことが好き
    [04:15.758] 綺麗な言葉で飾れないぐらい君のことが好き
    [04:19.433] 多分誰よりも 絶対に 誰よりも