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  • 水銀を混ぜた薄紅の美酒を
    そうと知りながら飲み乾しては
    溶かしこむ 戀よ
    この身が纏えぬ白繻子の衣を
    微醺の躰を巡り終えた
    血糊で染めれば
    甘き死を粧って
    あなたが抱く私こそが罌粟の華
    足も腕ももぎ取られた
    囚われの女のように
    想いだけが留まっている
    胸を裂けばこの鼓動を
    捧げて饗せますか
    - - -
    擦り切れた絹の阿片寝台に
    臥せれば百年も昔の
    黄昏が広がる
    永い刻をただ出逢う為だけに
    生きたと申し上げましょう
    あなた終わりなどないと
    永遠の忘却は
    恐れより痛みより
    耐え難いもの
    頸も骨も切り刻まれ
    人形の一塊となる
    わが心は烟と散り
    物を言わぬ脣から
    吐き出される紫
    - - -
    吸えよ深くこの私を
    さあ咽に皮膚に肉に
    爛れながら気づくがいい
    限りないほどの恍惚
    真の愛の化身を
    私を視る眼を剔ろう
    ああ愛しき罪人よ
    闇の底で共にあらん
    裂いた胸の心臓を
    重ねて饗し合おう
    - - -
  • [00:33.93]水銀を混ぜた薄紅の美酒を
    [00:43.73]そうと知りながら飲み乾しては
    [00:49.13]溶かしこむ 戀よ
    [00:53.51]この身が纏えぬ白繻子の衣を
    [01:03.93]微醺の躰を巡り終えた
    [01:09.22]血糊で染めれば
    [01:13.79]甘き死を粧って
    [01:18.82]あなたが抱く私こそが罌粟の華
    [01:27.02]足も腕ももぎ取られた
    [01:30.58]囚われの女のように
    [01:34.24]想いだけが留まっている
    [01:38.04]胸を裂けばこの鼓動を
    [01:42.12]捧げて饗せますか
    [01:47.81]- - -
    [01:53.38]擦り切れた絹の阿片寝台に
    [02:02.95]臥せれば百年も昔の
    [02:08.36]黄昏が広がる
    [02:13.05]永い刻をただ出逢う為だけに
    [02:23.37]生きたと申し上げましょう
    [02:28.14]あなた終わりなどないと
    [02:33.50]永遠の忘却は
    [02:38.46]恐れより痛みより
    [02:40.44]耐え難いもの
    [02:46.30]頸も骨も切り刻まれ
    [02:49.99]人形の一塊となる
    [02:53.85]わが心は烟と散り
    [02:57.51]物を言わぬ脣から
    [03:01.48]吐き出される紫
    [03:07.18]- - -
    [03:22.52]吸えよ深くこの私を
    [03:26.00]さあ咽に皮膚に肉に
    [03:29.86]爛れながら気づくがいい
    [03:33.63]限りないほどの恍惚
    [03:37.40]真の愛の化身を
    [03:41.51]私を視る眼を剔ろう
    [03:45.02]ああ愛しき罪人よ
    [03:48.78]闇の底で共にあらん
    [03:52.48]裂いた胸の心臓を
    [03:56.69]重ねて饗し合おう
    [04:04.26]- - -