全部全部全部 作词 : 164 作曲 : 164 徐に起床 二段ベッドの下 ギターとラジカセに埋もれ 足に絡まった猫 うちの近所で拾ったけど家族だ ふすまを埋める落書きは 書けない漢字の特訓だ さんずいの”チョン”一つ多いな 横棒がいくつか足りないな 洗濯物を跨いで ベランダの戸を右に開いて 陽炎に揺れる自動販売機 “つめた〜い”にへばり付くカマキリ 麓には海が広がって めっちゃ真っ赤な橋が掛かって 蝉の合唱も 夏の湿気も 別にそんなに好きじゃなかった だけどもう全部記憶の中 全部もうないから 全部記憶の中 もう誰もいない 2部屋で猫が2匹と家族6人で過ぎる日常 夜は卵が破れたオムライス そりゃ僕が長男だからです いつまで経っても記憶はこんなに鮮明なのに 答え合わせも出来ないまま 齢だけどんどん重ねたまま あーあ 君はいつか大きな壁にぶち当たるだろう 君はとても独りじゃ乗り越えられないだろう あの日の僕に教えてやりたいなあ 君が何度傷付き絶望に囚われても 君はいつか大事なものに気付けるだろう あの日の僕に教えてやれたらなあ だけどもう全部記憶の中 全部もうないから 全部記憶の中 もう誰もいない もう帰れない