作词 : KAZYNE 作曲 : KAZYNE この世界 ただひとり ぽつりとここで 埃被って眠る 玩具のように この世界 ただひとつ 消えかけの火が 派手やかな時間の 檻を探すように 華やかに 鮮やかに 笛を鳴らして 玩具の兵隊が 去ってゆくように いつの間に 足跡は 波にさらわれ 艷やかな砂利達が 微笑むのだろう もうちょっとで あともうちょっとで 届きそうな 君のネジも 動きやしないよな そう ちょっとさ 君の笛の音がするけど 図々しく 未練がましく 僕は歩いてる リメンバ 君を追いかけて こんなに 惨めな僕がいて よしんば 時が消すとしても それが何だっていうんだ 押し出して 捨ててしまって さすれば 楽になれるのかな 往生際が悪い 僕に 勇気を下さい 向日葵の ような君が 大嫌いだ そんな嘘 心ってさ 正直なもんで 複雑に組まれた パズルのように 足跡も 轍も 色褪せぬまま 笑っちゃうぐらいに 離れないんだろう じゃあ僕は この僕は どうだろうとて 強がりな自分が ふと立ち止まる 誰だって行く先は 分からないけど 少し震える肩の 埃を掃う もうちょっとで あともうちょっとで 届きそうな影達に 腕をぐっと伸ばして ここにいる ここだよと 僕は呼ぶけど 猫も杓子も 未練などなく すっと歩いてく リメンバ 君が見てくれた こんなに惨めな僕がいて よしんば 時が消すとしたら やっぱり 怖いと思うんだ 押し出して 捨ててしまって それが楽だとか言うような 往生際が悪い 僕に勇気はいるかい 向日葵のような君に 顔向けできるかい 孤独の淵で 時間の涙が 惨たらしく 平等に 色を塗り替えてゆく中で 遠ざかっていく 折々の君に 背を向けて 丸木弓を 掌に 残すだけでいいのか 誰だって 僕だって 怖いくせにさ 為すべき事は たったひとつ ごめんね 君が思うよりも 僕はとても臆病者で 立ち止まり 振り向けば 至極単純な事だけど 声がして 追いかけて 強く強く ネジを回す おはよう リメンバ 君の横顔を 隣で 見つめる僕がいて あの場所 あの風 合言葉 交わした小指の温もりも “ここにある” 胸に刻んで 同(おんな)じ歩幅で歩もうか もう今の この僕に 勇気はいらない 向日葵の ような君に この歌を