変身 (Live at Virtual, 2022) 作词 : カンザキイオリ 作曲 : カンザキイオリ 海 を渡っ て気づいた 君を思って気づいた 化物 になることばかりを 選んだの 僕だった あの日見た塩の味も 夢で 見た空の景色も 埃が舞う みたいに 痛みすら忘れ てゆ く 蜜の味すら思い出せない 昔食べてたお菓子すら 今じゃ粘土の塊みたいで あとに侘 しさが残る 鏡 に映る自分は 見たことない 化物 になっていて 知らん顔でファンデーションで濁した 風がなびいて花が笑って そこに僕 の顔があって 何もかも 愛したのは そこに未来があったからだ 空想が鼓動を打って 好きな人も忘れ去って 僕らはもう 戻れない んだよ 根こそぎ 抉っていく 恋に埋もれて夏になり 潮風が去って 秋になり 土に潜って 冬になり 知らずに肌が剥がれ落ちる ツノが生えて 泣き叫び 翼を払っ て 海を 浴び 化物になって 夜空を謳歌した 寂しさばかりが寒さに変わり心を 攫 って いく 気づけば誰かの面影ばかりが絶えず変わっていく 大人になれないまんまで体だけが 錆びついて炭 になる 翼が舞うたび新たな風が過去を捨て去ってった 雨が好き だった理由も 雪が嫌いだった 理由も 何もかも 薄れるほど 涙で何度夜を浪費した 空想 が鼓動 を 打って 好きな歌も忘れ去っ て 僕らは もう戻れないんだよ 根こそぎ 貪 って いく 海 を渡って気づいた 君 を思って気づいた 化物 になることばかり を 選んだの 僕だっ た 冬が寒くて 痛いから 君の 顔を探していた あの日切り捨てたことすらも 羽根が全部持ってった 風がなびいて花が笑って 君 がすき だった日々 を 忘れるほど がむしゃらに 生き て何年が経っ ただろう 果実 が鼓動 を打って 意味なんて 忘れ去って 今更もう 戻れない んだよ がむしゃらに日々 を貪 って生きていく 何回も 何年 も 思い出す 抉れ た 翼で 飛んでゆく