明星 道を違えたままに 進めど武勲は遠く 知らず寄せる潮に この身を焼かれた ただ艶やかな微笑み 守ることもできず背を向けても 胸にそっと傷を落とす 当てどなく 征く足跡 滅びの調べは近く 錆びつく面影 瞳を閉じる 叫ぶ声は陽炎 瞬く光は熱く 帯びる剣の重さに その身を委ねた あの柔らかな涙が 乾く手に落ちるその前に いっそ 痛みごと踏みにじろう 赤い空 街 散り散り 孤独な影は消え行く 微かな応は 終に届かない 「君を愛してる」