[00:00.00] [00:13.700]森(もり)の静寂(しじま)に [00:16.700]かがよふ蛍火(ほたるび) [00:19.700]ひらひら瞬(またた)き [00:23.700]水面(みなも)に咲(さ)く [00:26.700]風(かぜ)と戯(たわむ)る [00:30.700]千代(ちよ)の廻(めぐ)り唄(うた) [00:33.700]夏草(なつくさ)揺(ゆ)らし [00:37.700]夜半(よわ)に溶(と)ける [00:40.700]朧(おぼろ)に燃(も)ゆる螢(ほたる) [00:47.700]最期(さいご)の時(とき)を刻(きざ)みながら [00:53.700]闇夜(やみよ)を飾(かざ)る無数(むすう)の光(ひかり) [00:57.700]現世(うつしよ)の幻想(ゆめ)の中(なか) [01:01.700]またひとつ、淡(あわ)き生命(いのち)が [01:04.700]静(しず)かに幕(まく)を引(ひ)いた [01:07.700]輪廻(りんね)を唄う《螢塚守》(あやかし)は [01:11.700]潰(つい)えた灯(ひ)に口付(くちづ)け [01:14.700]暖(あたた)かい腕(かいな)に抱(だ)いて [01:17.700]次(つぎ)の季節(きせつ)を待(ま)つのでしょう [01:21.700]music... [01:35.700]白(しろ)き貌(がんなぜ) [01:38.700]紅(くれない)の眼(まなこ) [01:42.700]夏(なつ)の森(もり)に住(す)む [01:45.700]狭間(はざま)の者(もの) [01:49.700]永久(とわ)によく似(に)た [01:52.700]星霜(せいそう)を越(こ)えて [01:55.700]儚(はかな)き運命(さだめ)を [01:59.700]見送(みおく)る者(もの) [02:02.700]最後(さいご)の月(つき)を仰(あお)ぐ [02:09.699]暫(しば)しの別(わか)れ惜(お)しみながら [02:15.699]闇(やみ)に紛(まぎ)れた小(ちい)さな光(ひかり) [02:19.699]ゆらゆらと弧(こ)を描(えが)き [02:23.699]夏(なつ)の夜(よる)を死(し)ぬぶ生命(いのち)が [02:26.699]静(しず)かに幕(まく)を引(ひ)いた [02:30.699]輪廻(りんね)を語(かた)る《螢塚守》(あやかし)の [02:33.699]言葉(ことのは)を胸(むね)に抱(だ)き [02:36.699]交(か)わされた契(ちぎ)りと共(とも)に [02:40.699]次(つぎ)の季節(きせつ)を待(ま)ちましょう [02:43.699]ほぅ ほぅ ほたるこい [02:47.699]こっちのみずはあまいぞ [02:50.699]ほぅ ほぅ ほたるこい [02:54.699]夏(なつ)を待(ま)ち詫(わ)びて [02:57.699] [02:59.699]輪廻(りんね)を汚(けが)す薄紅(うすべに)の花(はな) [03:02.699]はらはらと舞(ま)い踊(おど)る [03:06.699]古(いにしえ)の習(なら)わしの果(は)て [03:09.699]時(とき)を留(とど)めた森(もり)で [03:13.699]散(ち)りぬれど終焉(おわり)を見(み)せぬ [03:16.699]満開(まんかい)の花(はな)の下(もと) [03:19.699]色褪(いろあ)せぬ契(ちぎり)を胸(むね)に [03:23.699]次(つぎ)の季節(きせつ)を待(ま)っています [03:26.699]桜(さくら)が散(ち)れば夏(なつ)がくる [03:29.699]また貴女(あなた)にお逢(あ)いできる [03:33.699]end