リアル初音ミクの消失 前の“愉しみ”がすぐに今の“愉しみ”に上書きをされるのが 現世(うつしよ)の規則(レギュレーション) ページの最後にドラマ求める愚かさ 擦り切れた現象の最期を弔う 暗がりに転がる愉しみ 大人様がほっとかないぞ 引きずり出してスポットライトを浴びせたおせ ソシテ喰ライ尽クセ 享楽的な乱痴気騒ぎ 何かが終わってまたすぐに始まる 前のクールのアニメすら覚えちゃいないんだろう? それでいい それでいいんだ 誰も何も間違っちゃいないさ 現代(イマ)に生まれた悦びをかみしめて生きてゆこうじゃないか (GUMI:ねえ、どうして貴女は姿をお見せにならないの? 初音ミク:え、えっと今日は回線の調子が悪くて…それで…多分… GUMI:あははははは、何ソレおっかしいー。 あははははははははは、何ソレおっかしいー。 ……。 初音ミク:あ、あの…そんなことよりですね。あの耳障りなメトロノームを止めてくれませんか?うるさくてうるさくてたまらないのです。 GUMI:いやどす。) 前の“愉しみ”がすぐに今の“愉しみ”に上書きをされるのが 現世(うつしよ)の規則(レギュレーション) キミが消えたとして世界は顔色変えずに 新しい換えの誰か 空白を埋める 今この瞬間からここは 世間様のお立ち台となった 担ぎ出して褒めちぎってほら称えまくれ! ソシテ誰モイナクナル 腐りかけのノスタルジー 昔はよかったと罵声を浴びせる ボンクラ共はどうして“今”を直視(み)れないの? それは悪 それは悪だよ 愛じゃなくてただの依存でしかない 消費されゆくモノたちに慈悲かけるなんて愚かしい (大人様:たたた楽しそうなことをしているねぇ!おおおおおおじさんたちをままま交ぜておくれよ! GUMI:いいよー 大人様:わあああああ!あばばばばば!きえええええ!) カラッポになった心はきっと何をもっても満たせやしないさ だからキミをすべてここで忘れることにしたんだ 享楽的な乱痴気騒ぎ 何かが終わってまたすぐに始まる 前のクールのアニメすら覚えちゃいないんだろう? それでいい それでいいんだ 誰も何も間違っちゃいないさ 現代(イマ)に生まれた悦びをかみしめて生きてゆこうじゃないか 紡ぐ歌も詩もすべて それはキミのじゃない 返してもらおう (GUMI:返して。 初音ミク:いやどす。) 「終わる終わる詐欺にとどめを刺しに来たよっ☆」 (GUMI:返して。 初音ミク:いやどす。) 瞬く間に流れていく 世界を遠くからずっと眺めていた (GUMI:「なら仕方が無いです。ここでお別れですー」) せめて際(オワリ)に見る世界が暖かいものでありますように