[00:15.84]蝉の声を聞く度に [00:19.29]目に浮かぶ九十九里浜 [00:22.42]皺々の祖母の手を離れ [00:25.95]独りで訪れた歓楽街 [00:29.94]ママは此処の女王様 [00:33.56]生き写しの様なあたし [00:36.68]誰しもが手を伸べて [00:39.65]子供ながらに魅せられた歓楽街 [00:43.56]十五になったあたしを [00:47.24]置いて女王は消えた [00:50.63]毎週金曜日に来ていた [00:53.94]男と暮らすのだろう [01:03.77]「一度栄えし者でも [01:07.51]必ずや衰えゆく」 [01:10.53]その意味を知る時を迎え [01:14.02]足を踏み入れたは歓楽街 [01:17.39]消えて行った女を憎めど夏は今 [01:24.72]女王と云う肩書きを誇らしげに掲げる [01:58.57]女に成ったあたしが [02:02.03]売るのは自分だけで [02:05.52]同情を欲したときに [02:09.05]全てを失うだろう [02:12.72]JR新宿駅の東口を出たら [02:19.72]其処はあたしの庭 [02:23.25]大遊戯場歌舞伎町 [02:34.16]今夜からは此の町で [02:39.41]娘のあたしが女王