[00:00.000] 作词 : 少女病 [00:00.279] 作曲 : RD-Sounds [00:00.558]『少女は力を欲していた [00:03.504]強大な誰も抗えぬ程の力を [00:07.325]彼女が忘れ去られた廃墟から [00:09.528]見つけ出した物は [00:10.566]古の神が残した聖遺骸 [00:13.720]その神器に手を触れた少女は [00:16.106]その瞬間に [00:17.121]昏倒し意識を失って [00:19.665]けれど目が覚めたときに [00:21.846]身体に宿っていたのは [00:23.637]神の奇跡とでも [00:24.711]言うべき力で』 [00:30.175]「これが [00:31.366]これこそが [00:32.198]私の求めていた」 [00:35.308]暗示めいた稚拙な [00:41.276]言葉が自我を搦めとる [00:47.617]生い繁った斑葉に [00:53.220]身を委ねて [00:56.513]少女は即興で詠った [01:00.317]撃鉄は起こされた [01:06.360]滅びの幻想を堕胎して [01:12.685]両手で柄杓を [01:15.734]模り感情を掬った [01:25.322]終末への時計を持って [01:27.711]その針を回し続ける者がいる [01:31.285]「そうなら [01:33.391]まずはそれに [01:34.983]加担してみようか?」 [01:37.774]遺伝子がゼロから [01:41.779]書き換えられた [01:43.824]そう錯覚する程に [01:47.54]鮮明な覚醒 [01:50.263]自由で不自由な [01:53.78]仄暗い旋律は深く [01:57.165]少女の心象風景へと響いた [02:05.34]『その聖骸に [02:06.185]手を触れたものは [02:07.608]他人の感情が旋律として [02:09.326]聞こえるようになるという [02:11.224]それが優しい感情ならば [02:12.985]柔らかな戦慄を [02:14.698]強い怒りならば [02:15.802]激しい旋律を奏でて [02:17.870]ある種の全能感は [02:19.731]少女を力に酔わせた』 [02:21.563]Ah [02:24.162]感情を見通せるということは [02:34.237]その行動までも全て [02:40.196]見通せてしまえて [02:46.783]ああ [02:47.297]一人の少女のそれは悲劇? [02:50.45]ああ [02:50.549]壊れた表情のそれは喜劇? [02:53.130]ああ [02:53.739]途方もない力に [02:55.406]耽溺していくように [02:59.391]遺伝子がゼロから [03:03.266]書き換えられた [03:05.444]そう錯覚する程に [03:08.629]鮮明な覚醒 [03:11.882]自由で不自由な [03:14.769]仄暗い旋律は深く [03:18.708]少女の心象風景へと響いて [03:23.854]狂い咲け [03:25.414]神の名を受け継ぎし聖女よ [03:30.588]先導者を求める人々を従えて [03:36.990]不純で純粋な [03:39.676]思想はまだ仕舞いこんだまま [03:43.386]Ah [03:43.864]雌伏の瞬間をただ積み重ねた [03:49.243]どんな所業に [03:52.306]手を染めたとしても [03:55.741]彼女には [04:01.02]それを咎めてくれる者は [04:06.65]現れない [04:08.339]もう誰もいなかった [04:16.923]『少女は古の神の名を継ぎ [04:20.02]聖女アナスタシアと [04:21.384]名を変えた [04:22.984]力を利用しての預言の数々は [04:25.558]聖女に相応しいもので [04:27.836]多くの信奉者が [04:29.20]集まるまでに [04:29.875]時間はかからなかった [04:31.924]けれどどんなに [04:33.508]崇められようと [04:35.71]所詮は地位なき怪しげな [04:37.107]先導者に過ぎない [04:38.963]そんな時 [04:40.370]アナスタシアは遠い [04:41.901]ミラシュカの国を [04:42.698]司る幼き王 [04:44.524]カタリナについての [04:45.618]噂を耳にする』 [04:47.761]「奇病を患う彼女に [04:50.294]この聖骸の力が表れたなら [04:52.759]きっと [04:54.265]ふふっ [04:55.671]面白いことになりそう」