[00:00.000] 作曲 : ピクセルビー [00:00.32] [00:00.74]許されない [00:03.95]命がある [00:07.10]そう 世界が存在を拒むなら [00:13.51] [00:13.91]天の巡(めぐり)に [00:17.08]抗ってでも [00:20.40]生きていこうと誓いながら [00:25.52]二人だけ 在るように [00:30.98] [00:34.98]「ある日、リフルは病に倒れる。 [00:39.94]村で孤立していた彼女に手を差し伸べる者は----」 [00:44.89] [00:47.23]味方など [00:50.18]何処にも居ない [00:53.28] [00:53.67]呪われている [00:56.03]その命の全ては穢れ [00:59.67] [01:00.15]命の重さに [01:03.04]差などない筈なのに [01:06.33] [01:06.72]医者でさえその命を [01:09.78]護ろうとはしない [01:11.92] [01:12.36]私独りにできることなんて---- [01:15.85]震える両の手をただ胸で組み合わせて [01:22.72]あなたに乞うばかり [01:26.78] [01:27.92]天よ聞け [01:28.66]慈悲があるなら [01:30.93]呪いなど知らない [01:34.30]この子の命に [01:36.26]庇護のあるようにと [01:40.54] [01:40.93]天よ聞け [01:41.74]信じた全て [01:44.10]あの子の分までさえ [01:47.42]私がどうか背負いますからと [01:54.44] [02:05.55]虚空に消える [02:08.84]儚い祈り [02:12.03]それでも今日も跪く少女は健気に [02:18.31] [02:18.82]次第に募る [02:21.86]疑念が薄黒く [02:25.21] [02:25.64]神というまやかしだけ [02:28.64]それでも変えられない [02:30.73] [02:31.18]弱弱しくも笑うその顔に [02:34.96]今日も笑いかける [02:38.26]世界が害さぬよう [02:41.59]護ってあげたい [02:45.63] [02:46.89]天よ聞け [02:47.57]祈りよ届け [02:49.88]吹いて飛ぶような命 [02:53.15]それでもけして消させなどしないと [02:59.45] [02:59.84]天よ聞け [03:00.72]ただ一心に [03:02.98]何のための命か [03:06.28]ここで消える運命になどないと [03:13.31] [03:19.63]「何の役にも立たない祈り。 [03:22.65]人一人さえ救うことのできぬ神--リディアは力なく頭を垂れる」 [03:30.83] [03:32.50]「ありがとう、でももういいんだよ。 [03:37.46]……私はね、最初から産まれてこなければよかったんだよ」 [03:42.83] [03:44.12]「そんなはず……無い。そんなこと、あっていいはずが無い。 [03:51.60]これが全部神の悪戯だなんて。そんなの、絶対認めない」 [03:57.74] [03:58.43]「リディア。傍にいてくれて、ありがとう----」 [04:03.48] [04:04.04]許されない [04:07.18]命がある [04:10.51]そう 世界が存在を拒むなら [04:16.50] [04:17.06]私こそが [04:20.33]世界だったなら [04:23.59]この子を許すことができただろうか [04:33.60] [04:37.00]天よ聞け [04:37.68]無価値な祈り [04:39.94]唾棄すべき幻想 [04:43.35]こんな世界は決して認めないと [04:49.48] [04:49.93]人よ聞け [04:50.81]無窮の誓い [04:53.17]永久に傍にいるため [04:56.45]この命さえ手放すその刹那 [05:03.01] [05:03.41]言葉にならぬ [05:06.38]雷鳴にも似た [05:09.54]不可視なる衝撃 [05:15.41] [05:16.14]声が聞こえる [05:19.44]語りかけるは [05:22.65]「お前こそ そう、相応しい」 [05:29.99] [05:30.38]「それは祝福か、あるいは呪いなのか。 [05:35.93]少女(リディア)から広がり、立ち上りゆく無数の影。 [05:40.39]そしてその影はやがて全てを呑み込み始める。 [05:45.82]----それこそが、新たなる魔女の誕生の瞬間だった」 [05:51.35]