[00:00.000] 作词 : 少女病 [00:00.031] 作曲 : ピクセルビー [00:00.62] [00:06.12]「名前を知れない、小さな村。 [00:10.15]村人たちは神を深く信仰し、慎ましく暮らしていた。 [00:19.66]そこに、一際敬虔な夫婦がいたという。 [00:26.85]皆から愛され、穏やかに、平穏に。小さな幸せと共に」 [00:36.20] [00:39.07]「彼らには、たったひとつだけ不幸があった。 [00:46.50]夫婦は長らく、子を授かる事ができなかった」 [00:52.01] [00:53.18]「妻は祈る」「夫も祈る」 [00:57.64] [00:59.45]「神より、新たな命を授かるべく。 [01:05.54]そうして、漸く。村の誰もが二人を祝福する----はずだった」 [01:14.78] [01:19.84]もしも罪悪に重さがあるのなら [01:28.13]生を授かって 小さな身にかかる負荷に惑う [01:39.88] [01:40.33]重なった産声は過ちを悔いてか [01:49.55]神に赦されぬ双子という宿業 禁忌の子ら 呪いの子ら [02:05.83] [02:06.35]十字架の重さ分け合って 背負い生きていく [02:13.32]きっと二人なら [02:15.29]でも 永遠(とわ)に降ろすことはできないのですか? MyGod... [02:25.70] [02:26.61]「やっと授かった神の贈り物にあるまじき形態。 [02:32.38]それでもと夫婦は必死に懇願する。 [02:37.55]二人がこの村に----この世界に受け容れられるようにと」 [02:43.72] [02:44.25]異物 怪物と後ろ指さされた [02:52.60]全てが平等 されど敬虔さだけが不揃い ----神との距離 [03:08.79] [03:09.28]普通なら さして難しくないはずの願い [03:16.79]小さく儚い [03:18.21]ねぇ、叶うのなら 二人だけで生きる希望を [03:28.13]あぁ リディア [03:29.94]リフルにも [03:31.34]孤独の闇に囚われぬように (神の御慈悲が降り注ぐように) [03:37.43]想いは背負う罪より重くなっていた [03:46.30] [04:10.43]「今日もまた、姉のリディアはリフルに神の存在を説く」 [04:16.81] [04:18.68]「いい、リフル?神様はいるのです。あなたもそれを信じなさい。 [04:25.13]そうすれば、あなたも皆に嫌われずに、寂しい思いをせずにすむの」 [04:31.10] [04:32.15]「頷きながらも、リフルは控えめに言葉を紡ぐ」 [04:37.97] [04:38.96]「……実はね。私、いつかこの村を出ようと思う。 [04:46.17]それで……その時は、リディアも、一緒に。 [04:53.72]ねぇ、来てくれるかな……?」 [04:56.31] [04:57.52]二人で 生きていくことができるなら [05:06.19]ねぇ、明日(あす)の事さえわからないけど [05:13.89]たったひとつの約束に 無数の願い 想いを託して [05:25.55]共に生きていこうと 手のひらを重ねた [05:33.27] [05:33.45]あらゆる権利を持てず けれどきっと二人にも (どうか救いを でも...) [05:41.70]夢を抱く権利くらいは与えられて---- そうでしょう? ねぇ、ねぇ... (小さな望み----) [05:58.00] [05:58.42]「妹からのおもいがけない誘いの言葉。 [06:03.13]それにはっきりとは答えずに、 [06:05.70]それでも姉は包み込むように優しく……約束をした」 [06:11.72] [06:13.14]「……リフル、大丈夫。いつまでも……ずっと、一緒よ。」 [06:20.43]