[00:52]ひとつ、人世の生き血を啜り [00:57]ふたつ、不埒な悪行三昧 [01:02]みっつ、醜い浮世の鬼を退治してくれよう [01:09]道場の看板娘兼当主、花椿 [01:12]輝くは宵の月、影を照らす [01:18]辻斬りと風は謳うが、気には止めず [01:23]見据えるは三千世界に住まう烏だけ [01:29]切先貴方に向け、夜明けまで二詠み [01:56]ひとつ、一夜に行路を駆けて [02:01]ふたつ、振り向くは悪名代官 [02:06]みっつ、みなまで言わずともわかるでしょう [02:12]罪免れる札ないない、刃閃く姿、花椿 [02:16]煌くは太刀筋、眼には映らず [02:22]辻斬りと風は謳うが、気には止めず [02:27]見据えるは三千世界に住まう烏だけ [02:33]切先頭に向け、夜明けまで一詠み [02:59]何処かで響く鐘、雲ひとつなく [03:04]庭の先咲く花は、理なし [03:10]人の世はただ春の夜の夢の如し [03:15]札付き、我が前では風前の灯火 [03:20]輝くは明けの月、影は息なし [03:26]辻斬りと我も謳うが、気にも止めず [03:31]見渡せば朝焼けに染まる洛中の路地 [03:37]刀身鞘に納め、一詠み出来上がり