Lumography オレンジの海 風下の月 黄昏に佇み影落とす 双子の観覧車も 乾いたインクの隙間に挟む がらくたにしがみ付くのは 何もないからそこに求めて 透明な光に満ちて 溶け出す部屋は空のジオラマ 古い映写機 砂底の街 肌の上を走る “さよなら” の写植に手が触れたら 溢れた時間のグラスに落ちる “それでもいい” 止まない雨と 白い窓辺の区切る額縁 曖昧に閉じ込めたまま いつかの夢に触れていたかった “悲しみをすべて捨てても 痛みくらいはここに留めて”