桜の檻の満開の視界 人から羨まれることだけを 考えて生きるのは何だか不自由ではないか?  せっかく君には君だけの物語があるというのに 君は誰かの物語の悪役になりたかったのか? しかし君はまだ輝けるかも知れない  私にその手伝いをさせてくれないか?  窓の外は見事な銀世界  芸術は降り止まない  窓の外は見事な銀世界  春はすぐそこだ  聞いてくれ 君にふさわしいとっておきのラストシーンがある  せっかく君には君だけの物語があるのだから ここで綺麗な花を咲かせてほしい  一足早く 桜が咲いた  君にもようやく 春の訪れだ  (見てくれ)  (窓の外はおびただしいほどの桜の花弁が) (降っている) 窓の外は見事な銀世界  芸術は降り止まない  窓の外は見事な銀世界  春はすぐそこだ  窓の外は満開の視界 誰もが羨むほど  君が待ち焦がれた物語 君だけの春だ