「△ (ティアドロップ) 」 自分のこと好きになりたかった。 でもまた好きにはなれなかった。 嫌いになろうとしたこともある。 でもまた嫌いになれなかった。 入り組んだ人間交差点で、 君はしゃがみ込んでいた。 疲れてしまったのなら少し休めばいいよ。 先はね、また長いのだから。 この旅の途中で彷徨う闇の中で、 小さな灯りをともして。 エスエヌエスに救い求めたって、 なんにもないこと知ってるのに。 それでも君が言葉を紡ぐのは、 誰かに気づいて欲しかったから。 残酷なくらい澄み切っている、 二月の風感じていた。 涙の数だけ強くなれると歌う歌を、 君はね、また口ずさむけど 泣いてばかりいても強くはなれないこと、 僕ら気づき始めている。 名もなき歌でもかまわないんだ。 君に届いたらいいな。 疲れてしまったのなら少し休めばいいよ。 先はね、また長いのだから。 かさぶただらけでいい。 凸凹(でこぼこ)道を行こう。 ココロに灯りをともして。