「六月の秘密基地」 星宿るこの町、 青春のきらめき。 六月の梅雨入り空、 あの高い塔を目指して。 くちずさんだあの歌はいつも、 失くしていた日々を思い出させた。 絶え間のない笑い声と優しいこの場所。 星宿りの町で見上げていた塔から、 紡ぎ出す物語が君にも届くといいな。 独りきりが寂しい時には、 ほらここへおいでよ。 いま足早に過ぎてく季節は、 急かすように僕らを大人にした。 大切にしてたものさえも置き去りにしたまま... 星宿りの町で見上げていた塔から、 紡ぎ出す物語が君にも届くといいな。 独りきりが寂しい夜には、 ほらここへおいでよ。 耳を澄まして、 音に合わせて、 君のために踊り続ける。 夜が明けるまで。 誰かの言葉に傷ついてしまうのは、 誰かを信じてたいと思っているから。 星宿りの町で見上げていた塔から、 響き出した音楽が僕らを繋ぐといいな。 時がいつか夢の形を変えてくとしても。