[00:26.00]暗く冷えた(ひえた)この部屋に夜は漂い [00:32.02]微睡む(まどろむ)闇に貴方は舞い降りた [00:38.03]薔薇の香りを纏った紅い瞳が [00:44.04]憂いを含み私に微笑む [00:50.08]鳥籠(とりかご)の中 囀る(さえずる)声も掠れて [00:56.80]動けぬまま 朽ちて果て逝くのか [01:03.73] [01:07.92]どうか私を連れ攫って [01:13.59]夜も朝も無い自由と魔の世界 [01:20.05]生と死は同じ香りの孤独 [01:26.05]愛したい私を 獣に堕ちようとも [01:34.11] [01:43.60]病(やまい)が蝕む(むしばむ)躰 軋んだ手足 [01:50.04]窓の外には輝く星の群れ [01:56.13]きっと貴方は終焉(おわり)を告げる死神 [02:02.07]鋭い(するどい)爪で引き裂くのでしょう [02:08.03]甘い夢など残酷なだけ [02:13.89]開いた白い胸に 牙で血を犯して [02:26.10]搦めた(からめた)指先 腰を取る手と [02:31.78]暖かい涙 如何して泣いてるの [02:38.02]意識の薄れる瞬間 聞いた [02:43.99]小さな呟き(つぶやき)は黒の中溶けて消えた [02:52.38] [03:15.00]どうか私を連れ攫って [03:21.30]夜も朝も無い貴方と魔の世界 [03:27.50]生と死は同じ香りの孤独 [03:33.39]愛したい貴方を 人の身で無くなろうとも