[00:15.216]ねぇ 小さくなった浴衣と下駄 [00:22.687]簪は年をとらなくて [00:28.513]遠方の空 言葉を奪う [00:33.894]光彩陸離の花模様 [00:43.350]そう 二人は当たり前のように [00:50.900]当たり前を信じていた [00:56.516]夏の夜道 光を探した [01:02.106]忘れ形見と燈籠と [01:08.846]片道切符の想い出が [01:15.193]何処にでも行けますように [01:21.567]祭囃子が鳴り出す前に [01:27.784]嗚咽することのないように [01:33.087]花火の色が水面を彩る度 [01:40.193]燈籠の灯は霞んでいく [01:45.548]私は君が残した後悔より [01:52.653]思い出せないこと 選ぶのだろう [01:58.870]朝の気配に目眩がしました [02:05.636]隙間に差し込む白い陽を [02:11.435]それさえ消してしまうような [02:17.992]あなただから 好きになれたんだ [02:26.273] [02:29.120]ねぇ 夜雲を覆う花の名前 [02:36.774]夏の向こうへと繋がって [02:42.573]子供の声 涙色は [02:47.954]鮮美透涼の空模様 [02:54.720]あなたを送るよ それまでは [03:01.224]笑えない私を許して [03:07.468]遠い過去さえ触れてしまうの [03:13.789]君と見るはずの景色に [03:20.790]泣かないよ [03:23.141]花火の音に耳を傾けた夜 [03:29.933]強がりで塞いだ瞼だ [03:35.575]雲間に覗く星の灯 あなたの場所 [03:42.576]捨てられはしないこと 知っているから [03:48.793]刹那に駆ける夏に捧ぐ [03:55.428]私の恋 変われない気持ち [04:01.280]燈籠の中 その名を変えて [04:07.967]いつか消えるまで灯っていて [04:15.856] [04:41.038]花火の色が黒に変わりゆく頃 [04:47.935]別れの灯は強かに揺れる [04:54.622]静寂に染まる 波の声に溺れ [05:00.526]傷は瘡蓋になる それでいい [05:06.743]君がいたんだ 君はいたんだ [05:13.012]螢が舞う夜の真ん中に [05:19.229]数え切れない [05:22.364]宝物のように光る日々は置いていくよ