[00:00.000] 作词 : 凋叶棕 [00:00.985] 作曲 : ZUN [00:01.970]高らかに名乗り上げる [00:07.950]その名前 きっと 忘れえぬものとなることだろう―――。 [01:09.860]けして外せぬ 道を歩くように [01:16.050]与えられた“妖怪退治(しごと)”を [01:19.320]「御役目だから」と言い聞かせ [01:22.550] [01:22.780]そこに育っては そうなったというだけ [01:29.090]その身に纏う威光 [01:32.350]その名さえ少し重いよう [01:35.640] [01:35.830]それでもと 空を往く [01:38.870]目指すは悪しきモノの山 [01:42.110]道半ば 立ち塞ぐ [01:45.440]孤高に踊るその影に [01:48.370] [01:48.730]“博麗”を阻むもの その身の不幸を呪えよと [01:55.010] [01:55.240]相対す [01:56.560] [01:56.880]その名にもまるで臆すことさえもなく [02:04.150] [02:04.360]風のように [02:07.360]雲のように [02:10.480]飛翔(と)んで [02:10.910] [02:11.240]それでもけして自由にはなれないのに [02:17.040] [02:17.280]かたや [02:18.390]なんて [02:20.030]楽しそうに 弾幕(と)ぶのか [02:23.800] [02:24.030]その笑顔が [02:25.500]私にとってはただ、眩しい。 [02:32.950] [02:55.830] [02:56.260]どこか奇妙な その姿かたちは [03:02.480]人であるようでいて [03:05.680]妖とともにあるようで [03:09.000] [03:09.200]学の欠片とか [03:12.270]気の利いた言葉とか [03:15.550]そんなものは持ちえず [03:18.820]ただ空を飛ぶだけ知っている [03:21.980] [03:22.210]「零(まっさら)」で 「無(からっぽ)」で [03:25.350]何も持たずに生きてきた [03:28.650]それがため囚われぬ [03:31.860]何もかもをも置いていく [03:35.070] [03:35.270]忘れえぬあの顔が [03:38.360]幾度幾度と振り返る [03:41.610]何もない 無いことが [03:44.670]どうしてこうも羨ましいのか [03:50.630] [03:50.970]風のように [03:53.820]雲のように [03:56.780]生きて [03:56.960] [03:57.690]私なんかよりもずっと自由でいて [04:03.580] [04:03.760]それが [04:04.940]ずっと [04:06.480]遠く 途方もなく [04:10.020] [04:10.280]その全てが [04:11.970]私にとってはただ、悔しい。 [04:17.850] [04:18.050]お前がもし [04:19.960]私のように生きたとして [04:24.320]それでもあの時みたいに飛翔(と)んでいられるのか? [04:30.590] [04:30.880]二人がもし [04:32.670]さかしまに生きていたとして [04:36.920]それでもあの時みたいに弾幕(と)んでいられるのか? [04:46.380] [05:06.260] [05:07.340]風のように [05:10.160]夢のように [05:13.110]弾幕(と)んだ [05:13.480] [05:14.020]あの瞬間が今も忘れられなくて [05:19.770] [05:19.990]いつか [05:21.260]きっと [05:22.810]あの気持ちのままに [05:26.360] [05:26.600]名前も何もかもをも振り捨てて、きっと―――。 [05:32.900] [05:33.120]風のように [05:35.600]雲のように [05:38.530]生きて [05:39.070] [05:39.470]自由になりきれないとわかっていても [05:45.290] [05:45.520]けれど [05:46.700]ふたり [05:48.310]弾幕(と)んだ あの瞬間だけは [05:52.750] [05:53.490]全てを忘れ飛翔(と)んでいた。 [05:58.110] [05:58.740]あの全てが [06:00.350]私にとってはただ、愛しい。 [06:08.040]