黒子鸟 ラヅヲが紡いだ古い歌曲 カラすの帽子かぶった少女は突っ立った儘 お伽話映した幻燈機 くるくる廻る御空と さあさあ踊りましよ 如何して 目の開け方 覺えちやいない 螺子卷く感覺だけは 此の手に殘ってゐるのに せめて洋燈 丁度善いものへ 怖がらなけれあカラスも嗚く 少女は振り向かず東へ行った カラス嗚き 乍ら西へ行った ぼくは此處突つ立った儘 東には星が西に太陽 少女は振り向かず東へ行った カラス泣き 乍ら西へ行った ぼくは目を開けて北へ行かう 洋燈は南へ置いて行けました