[00:16.397]母がまだ若い頃 僕の手をひいて [00:28.451]この坂を登る度 いつもため息をついた [00:40.440]ため息つけば それで済む [00:46.374]後だけは見ちゃだめと [00:52.429]笑ってた白い手は とてもやわらかだった [01:04.369]運がいいとか 悪いとか [01:10.361]人は時々 口にするけど [01:16.351]そうゆうことって確かにあると [01:22.312]あなたをみててそう思う [01:28.288]忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な [01:39.489]ささやかな 僕の母の人生 [02:16.186]いつかしら僕よりも 母は小さくなった [02:28.183]知らぬまに白い手は とても小さくなった [02:40.155]母はすべてを暦に刻んで [02:46.122]流して来たんだろう [02:52.092]悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに [03:04.038]運がいいとか 悪いとか [03:10.098]人は時々 口にするけど [03:16.097]めぐる暦は季節の中で [03:22.034]漂い乍ら過ぎてゆく [03:28.048]忍ぶ 不忍 無縁坂 かみしめる様な [03:39.290]ささやかな 僕の母の人生