[00:07.16] [00:13.41] [00:14.09]鳴呼 今年の果実は 豊穣(ほうじょう)したかしら [00:20.44]秋の朝 急ぎ足の私 [00:26.47] [00:26.83]穣(みの)りの秋だから 十人(じゅうにん)十色(とおいろ)の実 [00:33.28]いつまでも 愛(め)で続けてあげる [00:38.95] [00:39.44]それは 姿見の如く [00:42.59]その身 すべてを映して [00:45.85]1つの 熟した果実に変わる [00:53.88] [00:54.42]一年(ひととせ) いろはを学んで [00:57.82]二年(ふたとせ) 他人(たにん)を知る [01:00.88]茜(あかね)に染まる秋の葉 風を彩る [01:07.29]三年(みとせ)は 悩みを抱えて [01:10.24]四年(よとせ)に 殻(から)を割って [01:13.41]移りゆく季節を辿り 夢を叶えるの [01:20.61] [01:29.84] [01:32.81]嗚呼 祭の終わりは 切なさが息吹(いぶ)いて [01:39.36]秋を終え また季節を変えて [01:45.34] [01:45.74]ふわり漂わせた 残り香は甘くて [01:52.10]懐かしい 紅(くれない)の空へと [01:57.98] [01:58.38]それは 古のままに [02:01.58]常に 巡り続けるの [02:04.66]巡れば “確かな物”へと変わる [02:12.63] [02:13.37]五年(いつとせ) 一時(いちじ)は倒れて [02:16.64]六年(むとせ)に 手抜きを知る [02:19.86]大人に育ちゆくこと もどかしいけど [02:26.17]七年(ななとせ) 初心に帰れば [02:29.24]八年(やとせ)に 感謝の声 [02:32.34]失くし物 見つけたようね 笑顔こぼれてる [02:39.37] [02:52.05]標(しるべ)を占う 花びら そっと [03:01.27]揺らめく運命(さだめ)を示す [03:06.23] [03:07.20]九年(ここのとせ) 里の朝焼け [03:10.31]種蒔く 影法師が [03:13.53]未来の生命(いのち)を願って 両手重ねる [03:19.84]十年(ととせ)へと 一歩踏み出す [03:22.87]恵みの雨を連れて [03:26.02]幾年(いくとせ)も穣(みの)りを祭れ 秋を彩りに [03:33.90] [03:48.06]