爱しさの粮 ゛やさしい手だね″ あなたが言った 涙が出たよ とても静かに 春の砂浜 膝で眠った あなたの髪を そっと 指で梳いた時 ふいに、すべてが 分かった気がした 苦しみ達が 空へと 還ってゆく様でした あなたが近い こんなに近い 震える声で そっと ゛ありがとう″と、だけ とても小さく、儚い 永遠 たったひとつの言葉が 愛しさの糧に変わる あなたの頬に 落ちた雫は 波飛沫だと 言って 目かくしをしたよ ここにいて ここに いるよ 終わり